『DAEMON and GOD』
「くくく、恐ろしいな。女の執念ってやつは」
××はどちらに対してかはあえて言及せずにそんな感想をもらした。
一方の鷹野は思い出して、エクスタシーを感じていた。
「ふふふ、オヤシロ様が死んだ。つまり、私が神になる為の条件は揃ったのよ」
「名残惜しいものだ」
「タタリの名の元にどれかはわからないけど、殺していた。それが打ち止めだものねぇ?」
「くくく、だがまぁ、最後にもう一暴れできるならいいだろう。お前らみたいなイカレタ集団に逆らったら殺されちまうしな」
最初の邂逅。
その時から彼らは理解していたのだ。
相手こそが自分を理解してくれるであろう数少ない理解者にして――。
“自作ヘボ二次創作第一弾「鬼ごっこ」11(原作「ひぐらしのなく頃に」”の続きを読む>>
「くくく、恐ろしいな。女の執念ってやつは」
××はどちらに対してかはあえて言及せずにそんな感想をもらした。
一方の鷹野は思い出して、エクスタシーを感じていた。
「ふふふ、オヤシロ様が死んだ。つまり、私が神になる為の条件は揃ったのよ」
「名残惜しいものだ」
「タタリの名の元にどれかはわからないけど、殺していた。それが打ち止めだものねぇ?」
「くくく、だがまぁ、最後にもう一暴れできるならいいだろう。お前らみたいなイカレタ集団に逆らったら殺されちまうしな」
最初の邂逅。
その時から彼らは理解していたのだ。
相手こそが自分を理解してくれるであろう数少ない理解者にして――。
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『DAEMON』
「あら、ここにいたの?」
一連の作業が完了して、ご機嫌の鷹野が建物から抜け出す。
それを待っていた男が1人居た。
「山狗共はどうしたんだ?」
「ふふ、これから始まる"お祭り"の為に準備をしてくれてるわ」
鷹野の声に応答したのは低い声。
成人男性のそれ。
木にもたれかかった男性は鷹野よりも歳は少し上だろう。
前髪が長い為、目元が隠れて鷹野からは彼の表情は窺えない。
「"お祭り"ねぇ。くくく、あんたも大概いかれてるな」
「あら、それは貴方には言われたくないわね。本物の鬼さん?」
鷹野の言葉に、男は口元を緩めた。
「鬼はどっちなんだか、これから大量×人を指揮するあんたなのか、それとも俺なのか?」
「あら、鬼は貴方よ?私は――」
「神とやらになるってか?くくく」
「わかってるじゃない」
二人は幾度となくこの茶番のような会話を繰り返していた。
それは二人がこの会話を愉しんでいる証拠ともいえた。
鷹野がこの鬼と呼ばれる男と出会ったのは彼が既に××となった後だった。
しかし、彼は鷹野にとって恐怖の対象ではなかった。
鷹野は鬼に自分に近いものを感じていたのだ。
そう、この昭和54年に起きたダム工事現場監督×害事件の主犯にして、その体の一部と供に行方不明になっていた××××という男に。
“自作ヘボ二次創作第一弾「鬼ごっこ」10(原作「ひぐらしのなく頃に」”の続きを読む>>
「あら、ここにいたの?」
一連の作業が完了して、ご機嫌の鷹野が建物から抜け出す。
それを待っていた男が1人居た。
「山狗共はどうしたんだ?」
「ふふ、これから始まる"お祭り"の為に準備をしてくれてるわ」
鷹野の声に応答したのは低い声。
成人男性のそれ。
木にもたれかかった男性は鷹野よりも歳は少し上だろう。
前髪が長い為、目元が隠れて鷹野からは彼の表情は窺えない。
「"お祭り"ねぇ。くくく、あんたも大概いかれてるな」
「あら、それは貴方には言われたくないわね。本物の鬼さん?」
鷹野の言葉に、男は口元を緩めた。
「鬼はどっちなんだか、これから大量×人を指揮するあんたなのか、それとも俺なのか?」
「あら、鬼は貴方よ?私は――」
「神とやらになるってか?くくく」
「わかってるじゃない」
二人は幾度となくこの茶番のような会話を繰り返していた。
それは二人がこの会話を愉しんでいる証拠ともいえた。
鷹野がこの鬼と呼ばれる男と出会ったのは彼が既に××となった後だった。
しかし、彼は鷹野にとって恐怖の対象ではなかった。
鷹野は鬼に自分に近いものを感じていたのだ。
そう、この昭和54年に起きたダム工事現場監督×害事件の主犯にして、その体の一部と供に行方不明になっていた××××という男に。
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『R』
「圭――ツーツーツー」
電話は無常にも切れた。
梨花は呆然と電話を置いた。
そして、その脳内に於いて考える。
同じ時の中でずっと生き続けた少女は考える。
これは正しかったのだろうかと。
“自作ヘボ二次創作第一弾「鬼ごっこ」9(原作「ひぐらしのなく頃に」”の続きを読む>>
「圭――ツーツーツー」
電話は無常にも切れた。
梨花は呆然と電話を置いた。
そして、その脳内に於いて考える。
同じ時の中でずっと生き続けた少女は考える。
これは正しかったのだろうかと。
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『K』
「はぁあ、ふっ、はっ、ふぅ」
荒い息に胸が苛まれるのを感じる。
それでも止る訳にも行かずに走り続ける。
さっきから体は『もう限界だ』と繰り返している。
それでも止る訳にも行かずに走り続ける。
「くそっ、なんで、なんでこんなことになっちまったんだよ!」
悪態をつくもそれを聞いてくれる相手などいない。
第一、悪態を聞いてくれる相手が現れたらそれはそれで厄介ごとになるのはわかりきっている。
ならばやっぱり重くなった足を引き摺ってでも逃げるしかない。
見通しの聞かない山道を登ってるのか、下ってるのかもわからないままに。
ひたすら走り続ける。
やがて、出っ張っていた木の枝に足を引っ掛けて盛大に転んだ。
背中を強かに打ちつけ、肺に溜まっていた空気が残らず排出される。
走っている間はなんとか頑張って走ろうと体が緊張しているからいい。
でも、止ってはいけない。
一度止ってしまえば体は当然のように酷使の見返りに休息を要求してくるからだ。
体のどこかを怪我したかもしれない。
でも、気にしている暇はない。
足に力を入れてなんとか立ち上がろうとする。
「止ってる暇なんてないんだ、立て、立つんだ前原圭一!」
しかし、叫び声を無視するように足腰は弛緩しきっている。
もう立てるわけがない、そんな意思表示。
そんなことは体の主である俺自身がよくわかっている。
それでも立ってもらわないと困るのだ。
側の木を支えに震える足でなんとか立ち上がった。
そして、一歩でも前にと足を踏み出した。
「残念、本当に残念。ここまでよく頑張った、褒めてあげたいくらい」
後ろから声が聞こえてくる。
女の声だ。
振り返らない。
声の主なんて誰かはわかりきっているのだから。
「でも、ゲームオーバー」
声は無慈悲に俺の耳を隔てて胸の中に響き渡る。
ゲームオーバーという響きがとても簡素で、それがまた辛い。
どうしようか考えた末に結局俺は――。
“自作ヘボ二次創作第一弾「鬼ごっこ」8(原作「ひぐらしのなく頃に」”の続きを読む>>
「はぁあ、ふっ、はっ、ふぅ」
荒い息に胸が苛まれるのを感じる。
それでも止る訳にも行かずに走り続ける。
さっきから体は『もう限界だ』と繰り返している。
それでも止る訳にも行かずに走り続ける。
「くそっ、なんで、なんでこんなことになっちまったんだよ!」
悪態をつくもそれを聞いてくれる相手などいない。
第一、悪態を聞いてくれる相手が現れたらそれはそれで厄介ごとになるのはわかりきっている。
ならばやっぱり重くなった足を引き摺ってでも逃げるしかない。
見通しの聞かない山道を登ってるのか、下ってるのかもわからないままに。
ひたすら走り続ける。
やがて、出っ張っていた木の枝に足を引っ掛けて盛大に転んだ。
背中を強かに打ちつけ、肺に溜まっていた空気が残らず排出される。
走っている間はなんとか頑張って走ろうと体が緊張しているからいい。
でも、止ってはいけない。
一度止ってしまえば体は当然のように酷使の見返りに休息を要求してくるからだ。
体のどこかを怪我したかもしれない。
でも、気にしている暇はない。
足に力を入れてなんとか立ち上がろうとする。
「止ってる暇なんてないんだ、立て、立つんだ前原圭一!」
しかし、叫び声を無視するように足腰は弛緩しきっている。
もう立てるわけがない、そんな意思表示。
そんなことは体の主である俺自身がよくわかっている。
それでも立ってもらわないと困るのだ。
側の木を支えに震える足でなんとか立ち上がった。
そして、一歩でも前にと足を踏み出した。
「残念、本当に残念。ここまでよく頑張った、褒めてあげたいくらい」
後ろから声が聞こえてくる。
女の声だ。
振り返らない。
声の主なんて誰かはわかりきっているのだから。
「でも、ゲームオーバー」
声は無慈悲に俺の耳を隔てて胸の中に響き渡る。
ゲームオーバーという響きがとても簡素で、それがまた辛い。
どうしようか考えた末に結局俺は――。
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『K』
綿流しが終わり、昨日までと変わらない日々が続くと信じていた。
だって、そうだろう?
誰だって、日常を享受する権利はあってしかるべきだ。
それらを享受する人間は誰だって、それらは常に自分の傍にあり続けると信じるはずだ。
しかし、そんなものは妄想であったと知る。
まずは“いつも通り”富竹さんが死んだ。
続いて、鷹野さんも死んだ。
知っている人間が死ぬなんてのはハジメテで戸惑った。
そこで終わってくれればよかった。
それは残酷な考えかもしれなかったけど、本当にそう思った。
“自作ヘボ二次創作第一弾「鬼ごっこ」7(原作「ひぐらしのなく頃に」”の続きを読む>>
綿流しが終わり、昨日までと変わらない日々が続くと信じていた。
だって、そうだろう?
誰だって、日常を享受する権利はあってしかるべきだ。
それらを享受する人間は誰だって、それらは常に自分の傍にあり続けると信じるはずだ。
しかし、そんなものは妄想であったと知る。
まずは“いつも通り”富竹さんが死んだ。
続いて、鷹野さんも死んだ。
知っている人間が死ぬなんてのはハジメテで戸惑った。
そこで終わってくれればよかった。
それは残酷な考えかもしれなかったけど、本当にそう思った。
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